九份地名の由来

九份と十分の地名の数字は偶然なので、八分はないです。同じように台湾に五股、七股という地名があるが、三股、八股などはないです。

昔台湾は主に移民社会ですから、「份」、「股」はたいてい開拓に関する人力又は資源の所有権の意味をしてます。中国語の株式会社は「股份公司」といいます。

そして、食べ物一人前の分量は中国語で「一人份」と言います。九份、十分の地名も分量の計算に由来します。

樟脳の生産量を計算するのです。

台湾は清国(中国の王朝.清)から、とりわけ日本植民地時代に、世界中重要な樟脳産地です。九份も樟脳の産地です。樟脳の生産設備としての竈(カマド)は90個があって、10個は1份となり、九份という名を付けられました。これは地名由来の通説です。十分、九份以外は、五分山という山もあります。

日本時代に台湾の樟脳生産について、この鈴木商店記念館のページは少し紹介してます。樟脳生産が重要で、小松楠彌(兵庫県出身)も台湾経済史の名人です。

それから、台北の陽明山(北投区)に十八份というところがあります。樟脳の生産と関係ないですが、「份」の使い方は類似です。何かを分割することでいくらかの量を割り当てることです。ものを「分」けて、「人」が所有する=「份」。

もし九份だけで足りなかったら、倍の十八份も行ってみてください。この辺は有名な温泉地です。まさに、「末黒野の一つの山は硫黄噴く」というところです。

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